子どもたちにとって試合とは何でしょう・・・。
今年3月、当クラブは前期の名古屋市のU12リーグへの出場を辞退しました。
理由は簡単です。
子供たちの成長のためにそれがベストだと考えたからです。
チーム設立から5年間ずっと出場していて、子どもたちからも「名古屋市リーグで勝ちたい」「名古屋市リーグで得点をとりたい」という発言もありました。
しかし子どもたちを預かるクラブとして、残念なことがあったのも事実です。
ある試合ではコート外からの野次が気になり子どもたちが試合に集中できず・・・。
またある時は相手監督の声が大きく、気になりすぎて試合に集中できず・・・。
子どもたちが主役の試合で、外から主役の座を奪おうとする方がいました。
大切な子どもたちを預けていただいた親御さんの『成長して欲しい』という思いをうけ、そのような試合経験をさせることが、弊害になると考えました。
では、なぜそのような状況になるのでしょうか?
「公式戦」「県大会出場」「ベスト4を懸けた試合」
大人はその価値を知っていますが、子どもたちはわかりません。
子どもたちにあるのは、
『目の前の試合を楽しみたい』
『1点取りたい』
『いいプレーをしたい』
『成長したい』
そのような純粋な思いだけです。
試合数確保として昨年より設立した「RayoNAGOYA CHALLENGE LEAGUE」は、今年度の参加チーム数を12チームに拡大し、名古屋市内外から地区を代表するようなクラブから、同様な考えでリーグ戦に出場していないチームまで幅広い趣向のチームが集まりました。
このリーグのいいところは『必ず全員が一定時間以上試合に出場しなければいけない』ところ、また『得点王』『MVP(試合で最も印象に残った選手)』『MEP(今後成長が期待できる選手)』などがあるところ。
そして一番重要な試合の雰囲気ですが、どのチームの指導者たちも勝ちにこだわりすぎることなく、『子どもたちの活躍したい気持ちを後押しするような声かけ』をしています。
もちろん当クラブも、トレーニングで選手と共通理解していること以外求められないので、大きな声を出すことはありません。
ただ、嬉しいときはだしてます。
そして9月、半年間選手たちと頑張り「名古屋市リーグ」の出場を決めました。
同じように理由は簡単です。
周りの環境に左右されない雰囲気がチーム内にできたからです。
彼らはどんな環境でも
「頑張ろうぜ!」
「気を抜くな」
「1点取りに行こう」
と周りに振り回されずいい雰囲気を作ってくれるはずです。
『決して怒らない』と決意している、コーチと選手たちの笑顔の挑戦が始まります。