2月末に遠征に行ってきました。
クラブを設立したときには2年生の子が6年生に、小学5年生の子が中学3年となり3月にはそれぞれが学校を卒業します。そしてクラブとしても『頼れるお兄ちゃん』が各クラスにいなくなり、また雰囲気も変わっていきます。
今回の遠征はそんなことが予想される中で、『人間的成長』と『新しい絆を作る』ことを目的に行われました。
バスでの移動中にこんなことを行いました。
『自己紹介』ではなく『他己紹介』
ペアになって話をしコミュニケーション能力の向上だけでなく、面白い内容や意外な一面を入れることで、みんなが上手に話をしてくれていました。
低学年の子にとっては、大きなお兄ちゃんたちの前で話をするだけでも十分立派です。
そして1泊2日ということで食事は自炊。
みんなでカレーを作りました。
コーチたちが口出しするところは、いつも『危険のあるところ』と『ラクをしようという行動』と決めています。
『コーチ、お水の量これぐらいでいいかなぁ』
『どうだろうね』
『コーチ、火が付かない』
『そっかぁ、がんばれ!!』
『キッチンペーパー燃やしていい?』
『キッチンペーパーは燃やすためにもってきたんじゃないですよ』
こんなやり取りは日常茶飯事です。
普段はやり方を教えてもらい、成功体験を積み重ねている環境がほとんどのため、できないときには聞くことで失敗を回避しようとします。
そしておもむろに目の前で木を組み、「マッチ1本」で薪に火をつけるところを見せてあげます。
そんな中でも6年生はさすが、弱音を吐きません。
30分以上火をつけるのに苦労しても、あきらめずに何度もチャレンジします。
そして火が安定した時には「よっしゃーーー!!!」と叫び。喜びます。
彼らはこれまでに『失敗を成功に変える体験』をたくさんしてきました。
すでに「失敗」と書いて「成功の種」と読むことができています。
食事が終わりお風呂も終わったところで部屋を回っていると
ワイワイしている部屋がありました。
そして、すきがあればすぐに遊びが始まります。
早朝6:00
子どものパワーは計り知れませんね。
そんな中でもサッカーにはしっかり向き合い、全力の2日間を過ごしました。
そしてみんなに宿題を出しました。
『いいとこメガネ~仲間のいいところを見てみよう』といった、仲間の素敵な行動やいいところを書き記すものです。
『大きな声でみんなをまとめてくれた』
『早くご飯を食べて食器を片付けてくれた』
『みんなに優しくて笑ってくれる』
『みんなが遊んでいるのに火を見ていてくれた』
素敵な言葉がたくさん並んでいます。
みんなのいいところ、みんなが見てくれてたよ。
これからも子どもたち同士が認め合い、自分を高められる環境を守っていきたいと思います。