前回の『RayoNAGOYA CHALLENGE LEAGUE』から3週間。
この日は名古屋市リーグが行われました。
会場づくりは選手の仕事。
対戦相手の選手には
『中学・高校になった時に準備を自分たちでしなきゃダメだから、今のうちから早くやれるようになっておいて、自分たちが練習する時間を増やせるようにしておくの』
と教えてあげました。
KICKOFFの時間は過ぎてしまいましたが、八事FCさんの協力もありなんとか試合スタート。
前回の試合後に種をまき、
2回のトレーニングを経て『盾を持つ勇者』となることが出来ました。
第1試合は八事FCさんとの試合
ゾーンディフェンスをベースとしながら自分たちの想定したように、相手がボールを動かします。
前半の失点は、攻撃時のポジションのずれが生んでしまったカウンター。
まだまだ教えていない事なのでしょうがないですね。
後半はマンツーマンディフェンスをする選手が出てきて、周りが穴を埋めようとバランスを取ります。
秩序が乱れた瞬間でした。
その数分後、右サイドを突破され失点。
前回より大幅に失点を減らし0-3でゲームを終えました。
2試合目はFC名西さん。
1試合目とは大幅にメンバーを入れ替えて試合に臨みます。
トレーニングで学ぶ意識が高いはじめは、2回の練習でもっとも成長した選手の一人。
自分の役割も全うし、全体が調和するようにチームのバランスをとります。
歓喜は前半。
ペナルティーエリア付近のこぼれ球をふうがシュート!
意志の強さが乗ったボールはゴール右上に突き刺さり先制!!!
その後も堅い守備は継続。
1-0で勝利となりました。
全員がチームを意識してプレイしたナイスゲームでした。
Rayoの選手たちの試合中の笑顔、ポジティブな声掛け。
『コート上での主役はおれたちだ』という意志を見せてくれます。
ある試合ではこんなことがありました。
とあるチームの保護者と思われる観戦者が、コートの外からとあるチームのけんすけくん(仮名)にこんなことを言っていました。
「けんすけ!走れよ、なんで取られるんだ」
「いいからとにかく行けって!!!」
「交代だ交代、お前前半で交代!!」
審判をやっていた私は、ハーフタイムに「コーチングをできるのはベンチに入っている中で1人だけですよ」と注意しに行きました。
また、ある会場では4年生の子に向かって。
「なんでそこでサイドチェンジじゃないんだよ」
「前に運べ、いけいけ!今ターン!!」という指導者の声。
試合はいったい誰のものなのでしょうか。
選手は試合をすることが一番好きで、週末の試合をドキドキワクワクして待っています。
もちろん試合には全員が勝ちたいと思っています。
自分の感情もまだコントロールできない小学生たちが外からの声で委縮し、時には自分が思っている以上のことを求められ燃え尽きていく。
育成年代とはいったい何なのでしょうね。