今回の遠征は、勝敗以上の学びが詰まった旅路でした。
サッカーの上達だけでなく、判断・思考・仲間との関係性を育む体験として、選手たちは確実に前へ進んでいます。
体格もパワーもテクニックもある相手、異なるシステム、試合を重ねる中で蓄積する疲労。
特に2日目は、本数を重ねるごとに押し込まれる時間も増え、簡単にはいかない展開が続きました。
それでも、この遠征はRayoNAGOYAにとってとても大きな意味を持つ時間でした。
なぜなら、この遠征で私たちは
「今、何ができていて」
「何がまだ足りず」
「どこに向かって進むべきか」
を、結果ではなく中身で確認できたからです。


【試合内容から見えたこと】
マラガ戦では、相手はパワーと個の突破力を前面に押し出し、サイドからのドリブル突破とクロスを繰り返してきました。
体力があるうちは中央の守備も強く、試合を重ねるにつれてこちらが押し込まれる時間も増えていきました。
アリバ戦では3バック(3-4-2-1)という、普段あまり経験しないシステムに対しての対応が求められました。
WBへのアプローチ、誰がどこに出るのか、誰が中を守るのか。
簡単ではありませんでしたが、相手のビルドアップを後方に下げさせ、CBからボールを奪う場面も多く見られました。
一方で、試合を重ねる中で、相手はこちらの対応を見ながら配置や立ち位置を微妙に変え、判断を難しくしてきました。
疲労が溜まった終盤には、ビルドアップのパスを狙われて失点する場面もありました。
これは「頑張りが足りない」からではありません。
ハイプレスという強度の高い守備を、複数試合にわたって続けることの難しさ、
そして構造としてまだ未完成な部分が、正直に表れた結果でした。


遠征で大切にしていたこと
この遠征で一番大切にしていたのは、
「勝つこと」そのものではありません。
・どうやってボールを奪うのか
・奪ったあと、どうやって前進するのか
・うまくいかない時に、どう考え、どう修正するのか
そうしたサッカーを構造的・論理的に捉え、考えながらプレーする力を育てることです。
遠征中、選手たちは何度も判断を迫られました。
行くべきか、待つべきか。
縦か、横か。
すぐに正解が出ない場面も多くありました。
それでも、自分たちで考え、挑戦し、失敗し、また修正しようとする姿がありました。
それこそが、この遠征で一番見たかった姿です。


もっと良くなるために
もちろん、課題もはっきりしています。
・ハイプレスに頼りすぎない守備の形
・疲労がある中での判断の質
・奪ったあと、背後だけに頼らない前進の作り方
これらは、これからのトレーニングで取り組んでいくテーマ。
ただ、課題が見えるということは、
次に進む準備ができているということ。
この遠征は、終わりではなく「次につながる通過点」。




RayoNAGOYAが大切にしていること
RayoNAGOYAが大切にしているのは、
「サッカーを通して、人を育てる。」
「勝つ前に、育つ。」
「うまくなる前に、大切なことがある。」
「続けられる。だから伸びる。」
という考え方。
勝てばすべてが正解、負ければ失敗。
そんな単純な世界では、子どもたちは本当の意味で成長できません。
考えること。
挑戦すること。
仲間と協力すること。
うまくいかない時に、立ち止まって見直すこと。
そうした一つひとつの積み重ねが、
結果として「強さ」につながっていくと、私たちは信じています。
最後に
今回の遠征で選手たちは、
「勝つことの難しさ」と同時に
「考えてサッカーをする面白さ」を感じ始めています。
遠征で得た経験は、すぐに結果として表れなくても、
これから先、必ず選手たちの力になっていきます。
これからもRayoNAGOYAは、
目先の勝敗に一喜一憂するのではなく、
育つことを大切にしながら、前に進み続けます。
引き続き、温かい応援をよろしくお願いします。

