「もともと」と言えばそうですが、基礎練習が好きではありません。
大人になって、久しぶりのサッカー。
そんな時にはボールの感覚を確認したり、自分の感覚を調整するのに積極的に行っていますが、子どもたちのトレーニングにはあまり取り入れてはいません。
理由は簡単
楽しくないから。
「つまらない練習を地道にやることも大切じゃないんですか?」とか「コツコツと反復することでうまくなるんじゃないですか?」
そんな声が聞こえてきそうです。
ただそれは初心者の子に対しての考え方で、ある程度のレベルにきている子は『一つの動きの精度を上げることで、それに似通った動きを下手にしている』んです。
なので、「キックの時は軸足をここに置いて、足のこの部分に当ててこうやる」なんてことは必要ないんです。必要なのは『相手がいる中で反復する』こと。
最近チームで取り組んでいるのは無意識的なトレーニング。
サッカーを構成している要素にカオスで味付けをしていきます。
そうすることで生まれるのが瞬間的なアクション。
そこには「判断」という要素は限りなく少なくなり、無意識的に選手たちは動いていきます。
この『無意識の反応を早く、反復回数を増やす』ことで、選手たちの無意識の質は高くなり、頭の中は自然と速くなり、自然と危険を察知するようになっていきます。
最近チームに「勝ち癖」が付いてきた理由の一つです。
『人は意識より先に無意識で決断』している。
親御さんたちも
「しつけをして教えるよりも、無意識的に行動するような環境にする」
子育てにも活かせる場面が多そうですね。