小学5年生から始めたサッカー。
大学卒業と同時に始めた指導者の道。
多くの方たちに恵まれ、また多くの教え子たちと出会うこともできました。
そのなかで指導者として「転機だったな」と思う出会いがあります。
彼との出会いは昔働いていたフットサル場。
そこでスクールのコーチをしており、通っていた子どもたちが
「コーチ、この子が体験したいんだって~!」
と連れてきました。
「オッケー」という私の声にニコっと微笑み、彼はトレーニングに混ざりました。
友達みんなと楽しそうにボールを蹴る姿。
必死にボールを追いかけ、ゴールをしたときには全力で喜ぶ。
ホントに微笑ましい光景でした。
そんな中、友達の一人が教えてくれました。
「あの子、耳も悪くてしゃべれないんだよ」
ただ、みんなでボールを蹴っている姿を見たらそんなことどうでも良かった。
『この環境を守ってあげたい』
『サッカーってホントにいいスポーツだな』
こんな思いが込み上げてきました。
教えるときは「身振り・手振り」、強弱は手をパチンと鳴らして伝えたり、実際に見せて伝えました。
時には顔をムスッとさせて、叱ることもありました。
彼はたくさんの友達に囲まれ、良いプレーをしたときは全力で喜び、悔しい思いも伝えてくれました。
そして卒業まで約2年休むことなく通い続けてくれました。
『サッカーの素晴らしさ』
『指導者の奥深さ』
『表現することの楽しさ』
たくさんの気づきを得た、素敵な出会いでした。
いまのRayoの子どもたちはみんな素敵な子ばかり。
これから来る素晴らしい人生の中で、Rayoでの経験がたくさん活きるといいなと心から思っています。