RayoNAGOYAオフィシャルサイト

【監督コラム】子どもたちの記憶に残るクラブに

日曜日は『母の日』

普段なかなか口に出せない思いを、子どもたちにたくさん書いてもらいました。

4月にはすべてのカテゴリーが新しい雰囲気となり、毎年指導者としても楽しみな時間となります。

選手クラスではクラブ創設メンバーがジュニアユースに上がり、ジュニアユースには他のクラブから多くの選手が加入しました。

この4月に、今年1年をどんな感情で過ごせそうか子どもたちに見せてあげることで、とてもポジティブなエネルギーを持ってきてくれます。

特に子どもたちと触れ合っていく中では、「今どんな気持ちかな」「負けて悔しいのかな」「集中切れちゃったかな」と子どもたちを洞察し、前向きに参加できるような仕掛けが大切。

人には『喜び・悲しみ・怒り・恐れ・驚き・感謝』などなど、とてもたくさんの感情があり

感情のないAIのようにたんたんとした環境ではなく

『フットボールの場を人間味があるものにする』

これは僕がいつも思っていること。

RayoNAGOYAを選んで入ってきてくれた子どもたち。

その覚悟に答えるために『思い出に残る出来事』をたくさん作ってあげたいなと思います。

「小さい頃の思い出を教えて」「小学生のころの思い出で話をして」と聞くとほとんどの子が

「●●と一緒に●●して楽しかった」

「●●が恥ずかしかった」

といった具合に感情がくっついてきます。

『思い出に残る出来事』とは実は、

『感情が動いた出来事』なんです。

そしてそのベースには感情を素直に表現しやすい場所が必要です。

スペインに行った時にはこんなことがりました。

カフェで休憩中、お母さんと3歳くらいの子ども、そしておばあちゃんが入ってきました。

3人仲良く座って食事をしようとすると、子どもがヒョコヒョコと店の入口のドアの方に歩いていきます。

店の前は車も通るし「どうするのかな」と見ていると、、、。

その子の好きそうなおもちゃで気を引き、それでも来ないなと思うとお母さんとおばあちゃんはふたりで会話を楽しみながら子どもを気にかけていました。

そしてしばらくすると、子どもは店の外からガラスをペタペタと触って満足した顔で戻ってきました。

「日本人は感情を人前で表すのが苦手。スペインの子は意志をはっきりと伝え自己主張する。」

スペインの子どもたちのこういった所は、小さいころから「安心安全で自由な環境」を感じているからかもしれません。

また、指導の現場においてコーチが一番恐れる物は『権威』。

子どもたちは日常生活の中で、周りの大人や学校の先生などに逆らうことはしづらい、もちろん意見することもできません。

ある種『従うことに慣れて、大人にとって都合のいい子』になりやす環境に置かれています。

なので、『この場所は安全だよ。もっと感情を出していいんだよ』と子どもたちには感じて欲しい。

クラブが育てたいのは『言われたことを上手にやる子』ではなく『責任と主体性』をベースに『選手自らが考え選択する能力を備えた子』

多くのチームに

『Rayoの子はいつも楽しそうですね』

『ほんとに仲が良さそうですね』

『人間性が最高です』

と嬉しい言葉が聞こえてきます。

RayoNAGOYAはこれからも『たくさん感情を動かし、子どもたちにとって最高のクラブ』で居続けます。

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