来週からRayoNAGOYA初のスペイン留学が行われます。
ちょうど1年前のこの日、私もスペインに旅立ち、多くの方の協力でこのような素晴らしい機会を得られるようになりました。
この年代の留学となると、
①セレクションを行って即席チームを作って大会に出場
②所属するチームで大会に出場
のどちらかですが、
『せっかくスペインに行くのに、日本人ばかりで行ったら旅行と一緒じゃん』
そんな思いで出した結論は
『みんながバラバラにホームステイをして、現地のチームの一員として大会出場する』
現地で周りに日本人がいないからこそ感じる、「日本のいいところ・悪いところ」・「国民性」・「歴史の違い」・「文化の違い」・「人々の暮らし」
サッカー以外にもそんなことも存分に感じて欲しいと思います。
こういったことは、ホテルで仲間とワイワイスマホを触って、サッカーをしにいく留学では決して感じることができません。
今回コーディネータをしてくれている方たちも、『ここまで選手の「人としての成長」を考えているチームはいままでにないですよ』と言ってくれました。
今回出場する大会の対戦相手には久保建英や柴咲岳も所属していた『ヘタフェ』や『レガネス』、同じくラリーガに所属する『ラージョ・バジェカーノ』も参加しています。
そして彼らを受け入れてくれるチームはレアルマドリードの育成提携クラブでもある「ED Moratalaz(モラタラス)」。
現アトレティコマドリードの「パブロ・バリオス」が所属していたチームです。
マドリードの最高の育成クラブです。
もちろんサッカー観戦もします。
『スペインvsブラジル』
FIFAランキング5位と8位のW杯優勝を狙うチーム同士の対戦。
親善試合での対戦は25年振り。
この試合は「ブラジル代表FWヴィニシウス・ジュニオールが、ラ・リーガの試合中に複数回に渡って人種差別被害に遭ったことを受け、暴力や人種差別行為の撲滅を目指す活動の一環」として開催が決定しており、サッカーだけではない大切なことも感じさせてくれるかもしれません。
今後、なかなかここまでの試合を見ることはできないと思います。
留学を決めることは簡単ではありません。
費用面はもちろんのこと、目の届かないところに子どもを行かせる親御さんの気持ち、何かあったときの心配ももちろんです。
行かせない理由を探すのはとても簡単で、でもそれでもと子どもの成長を願い覚悟をした親御さんへの思い。それに対する感謝。
これは一生忘れてはいけません。
『行けばサッカーがうまくなるわけではないよ。どんな自分でスペイン行けばいいの?目的は?』
『そんな接触の仕方で、本気でゴールを狙っている相手からボールとれる?』
『仲間が勝つために必要だと思わないとパスが来ないよ』
『スペインでサッカーをするということは、日本にはないチャンスがあるんだ』
これまでこんなやりとりの中で、いまでは数か月前では考えられないくらいの『意志』と『決意』を身につけてサッカーに取り組んでいます。
向こうに行ってもまだ困難があるかもしれません。
それでもきっと彼らはそれを乗り越え、今よりも何倍も大きくなって帰ってきてくれることでしょう。
『困難の中に、機会がある』(アルベルト・アインシュタイン)
『迷ったら困難な道を選べ』(岡本太郎)
『危険を避けるのも、危険に身をさらすのと同じくらい危険なのです』(ヘレン・ケラー)
『世界とつながる街クラブ』
また新たな1ページが追加されます。