先日、普及クラスと来年度選手クラス参加者+選手クラスで合同トレーニングを実施しました。
初めのゲームでは子どもらしくボールが欲しがって群がる子どもたち。
守備はいいですが、攻撃の仲間が群がってくるのは??
ということで、当日のテーマが決まりました。
初めに高学年vs低学年の「タイムトライアル鬼ごっこ」をしました。
ルールは簡単。各チーム複数のボールを持ち、相手チームからくる鬼にボールを奪われてはいけません。
1回戦、子どもたちはルールに慣れるため無策で勝負に挑みます(これはルールを理解する仕組みに個人差があるため仕方がありません)
2回戦以降、コート上に離れ離れになる低学年。
そこで話をしてみました。
コーチ「なんでさっきより離れたの?」
子どもたち「だって離れた方が鬼がすぐに来れないから」
コーチ「そうだよね。じゃあ鬼から離れた誰もいない場所ってなんて言うか知ってる?」
子どもたち「空いてるところ?んー、、、」
コーチ「誰もいない場所はスペースっていうんだよ。みんなはスペースで待ってるから鬼がすぐに取りに来れないってことなんだよね」
そんな会話をし何回か勝負をしてみると、見事に低学年チームが勝利しました。
驚いたのが、スペースで待っている子に鬼がすごい勢いで取りに行った時、彼はあっさり仲間へパスしました。
パスを受けた子はワンタッチで他のスペースで待っている子にパス。
勝負ありでした。
続いては4対2のボールポゼッション。
スペースを学んだ子どもたちは、スタートから全員がスペースにいる状態で始まります。
パスを10本通せば勝ち。
6本、7本とテンポよくパスがつながり、DFにボールを取られDF同士でパスがつながりました。
DFチームの勝利です。
その後プレー中にストップをかけて聞いてみました。
コーチ「今自分がボールを持っています。絶対通る無敵のパスを出せるとしたら、みんなは誰にパスを出しますか?いっせいに指を指してください」
「せーの」
ビッ。
全員が同じ子を指差しました。
全員にさされたその子はなんだか人気者になったような気がしたのか、すごく喜んでいました(笑)
(実際にはひとりは自分を指していましたが、理由を聞いてみると相手から近かったから自分で相手をかわしてからみんなと同じ子にパスを出すということでした。)
コーチ「なんでそう思うの?」
子どもたち「相手から一番遠いから。あっ、相手から遠いスペースにいるからだ!!」
コーチ「そうそう」「じゃあ相手から遠いスペースにいる仲間っていつ探すのかな?」
子どもたち「ボールが来てからだと無理だから、、、ボールが来る前だ!!」
コーチ「素晴らしい。じゃあやってみよう。スペースで待って相手から一番遠いスペースにいる仲間をさがすんだよ」
その後、全員きょろきょろしながら練習をし、相手から一番遠い仲間に「えーい」と蹴ったり、「おーい、おれ!おれ!」とパスを呼んでみたり、一生懸命激しくボールを奪い合いながら、どこか笑顔が残るようなトレーニングになりました。
最後のゲームではコート全体に離れ離れになりながらスペースにいる仲間にパスをつないだり。空いているスペースに走りこんでゴールをしたりと、とてもいいゲームとなりました。
旭くんが全然点が入らない試合でゴールを決め『よっしゃぁ!!!』と叫んでいる姿。
はじめくんが「おれ考えすぎて疲れた」という姿を見て、みんなのこれからの成長を確信しました。
主役は子どもたち。
RayoNAGOYAが一番大切にしている思いがトレーニングの中に散りばめられています。
これからもみんなで楽しく成長していこうね。