1・2年クラスの作戦会議(緑色の選手は年長)。
1つ目の動画
まずはコートとゴールを書き、自分たちの立ち位置とゴールのイメージ。少し広がっている様子。おそらく相手が取りにきたら中に交わしてゴールに行きたい(「曲がってバン」したい)。
2つ目の動画
「取りに来たらパスすればいいじゃん」「(相手が)近くだったら(早いパスは取られないから)本気で蹴ればいいじゃん」「ボールを守る必要ないからモニョモニョモニョ(←おそらく相手が近いなら、相手からボールを守って何かしたい)」
3つ目の動画
相手をコートに書き出す。
最初の「こっちに行ったらバン」の発言の時、相手とボールが同じ方向に行ってバン(シュート)をしている。
「でもボール(内容的におそらく相手ディフェンスのこと)、どっちに行くかわからないよ」の一言でイメージが加速。
なぜだかボールと言っているのに相手ディフェンスだと伝わっているのが子どものおもしろいところ。
「相手が取りにきてなかったら直接ゴール」へ。「来たら仲間にパスをしてバン」。
4つ目の動画
「だいたいここらへんにいるじゃん。だから(相手が知らないうちに)ここにいてさ、パスすればいけるんじゃない?」「けど守ってくるかこっち行ったりしたら」←相手に見つからないように相手よりゴールに近いところにいて、パスをもらってゴールしたい。
5つ目の動画
一番後ろから、前で待っている味方選手にパス。テクニックのミスでゴールにはならなかったが、作戦通り。
久しぶりの作戦会議。
すべてが戦術的な言葉でした。
子どもたちの思考はこちら予想を越えていた。
「サッカーは2度と同じ状況はない」といわれるスポーツ。
すべての状況を解決できる方法を教えるのは不可能。
指導者は何を教えることが必要か。
子どもたちがもともと分かっていることを、大人の言葉に変えて難しくしていないか。
サッカーの本質を残したまま、方法を伝え武器を与える。
多くの指導者の方に見てい欲しい動画です。
例えば指導者が同じことを子どもたちに伝えようとすればこんなメニュー
このトレーニングは本当に必要なのか。
サッカーを始めたばかりの子どもたちでもサッカーの本質を感じているのであれば、もしかして本質を忘れさせてしまったのではないか。
日本サッカーが世界で結果を残していくには、目の前の子どもたちに何を伝えていくべきなのだろう。
『学ぶことをやめたら教えることをやめなければならない』(ロジェ・ルメール元フランス代表監督)
子どもたちに何が必要か。
それを教えてくれるのは子どもたちかもしれません。
指導者に学ぶ意欲を与えてくれるのは、本当は子どもたちかもしれません。
指導者は子どもたちに寄り添い、子どもたちがどんなことを理解し、新しくどんなことを教えるとスムーズに成長していくかを考えなければいけません。そして同時にサッカーを学ばなければなりません。
責任の重大さを感じるとともに、学ぶことができる環境に感謝しかありません。
これからもRayoNAGOYAは、関わる全ての方を通じて『笑顔あふれる地域づくりに貢献する』ため努力していきます。