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【監督コラム】勝った試合と、負けた試合。その間にあったもの

今週は、結果だけを見るととても対照的な週でした。
土曜日は8-0の大勝。
日曜日は、思うようにいかず、最後は敗戦。

数字だけを見れば、「良い試合」と「悪い試合」が並んだように見えるかもしれません。

でも、ピッチの中で起きていたことは、
もっとずっと複雑で、そして大切なものでした。

勝った試合で起きていたこと

土曜日のU14の試合は、相手が少ないという状況もあり、試合開始直後から主導権を握る展開になりました。

コーナーキックからの先制点。
ミドルシュートでの追加点。

ボールを持ち、攻め続ける時間が長くなりました。

ただ、その中で少しずつ
集団で判断するサッカーから、個人で解決するサッカー
へ重心が移っていくのを感じました。

行けば奪える。
スピードを上げても壊れない。

そういう成功体験が重なると、
判断は自然とシンプルになります。

「うまくいっているから、いつも通りでいい」

でも、育成の視点で見ると、勝っているときほど、判断は使われなくなることがあります。

それは弱さではなく、人としてとても自然な反応。

負けた試合で起きていたこと

日曜日のU13の試合は、前日とはまったく違う表情でした。

芝生、雨、ファウル基準の揺れ。
思うように進まない序盤。

ミスからの失点。
サイドで奪いきれないもどかしさ。
前に進めないストレス。

環境が変わるたびに、
選手たちは揺さぶられました。

それでも、試合が壊れなかったこと。

失点しても、慌てて走り過ぎなかったこと。

中央がうまくいかない中で、「一度戻ろう」とする姿勢が消えなかったこと。

ハーフタイムでシステムを変えたのは、勝つためだけの判断ではありません。

自分たちが立ち返る場所を、もう一度はっきりさせるため』でした。

判断を持つと、サッカーは難しくなる

最近、あらためて強く感じてます。

判断でプレーするチームほど、感情に揺さぶられやすくなる

それは、選手たちが「言われたことをやっている」のではなく、「自分で考えてプレーしている」からです。

基準が揺れたとき。
理不尽に感じる瞬間。
うまくいかない流れ。

そういう場面でこそ、判断を持ったチームは苦しみます。

でもそれは、弱さではありません。

育っている証拠です。

勝った試合と、負けた試合。その間にあったもの

この2試合の間にあったのは、戦術の差でも、技術の差でもありません。

判断を自分の中に持とうとする姿勢でした。

うまくいったときも、うまくいかなかったときも。

選手たちは、『自分たちで解決しよう』としていました。

すぐに結果にはつながらないかもしれません。
でも、この揺れを経験したチームは、確実に前に進みます。

『勝つ前に、育つ』
『うまくなる前に、大切なことがある』

今週は、そのことを
とても強く感じた一週間でした。

勝った試合も、負けた試合も、同じ時間の中にありました。

この週を経験した選手たちは、もう一段、深いところでサッカーと向き合っています。

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