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【監督コラム】無償の愛

クラブが大きくなり、試合ではベンチに帯同せず様々な形で「試合とそれを取り巻く環境」を眺める時間が増えてきました。

そんな中で「ん?」と思うことがあります。

サッカーに携わる、様々な方が読んでくれている思います。少しでも何かが伝わればいいなと思います。※決して特定のクラブのことを指しているわけありませんので客観的に読んでください。

試合中、特に盛り上がるシュートシーン。

監督・コーチ・観戦している方と、すべての方の感情が高ぶる瞬間。

簡単に見えるシーンであればあるほど失敗すると「なんで??」と思うと思います。

『そんな簡単なの外すなよ!』という指導者。

『日頃の行いが悪いからだわ』とスピリチュアル的な発言や、

『また外しちゃってる』と笑って見ている親御さん。

同じ失敗を繰り返す我が子に『コーチにまた怒られてる』と笑う親御さん。

ほんとにそれでいいですか?

最近、体験の数も増え、何度か同じ質問をされました。

「保護者に荷物当番やタープ当番などの当番はありますか?」

いつもこのような返答をします。

『当クラブでは保護者の方たちはクラブのサポーターだと思っています。サッカーをやりたいのは子ども。まだ自分で来ることができない時期は送迎していただかないといけないと思いますが、お子さんが自立するための最低限のサポートだけしてあげてください』

そうです。親御さんたちはサポーターなんです。

子どもは選手で、親御さんたちはサポーター。

そしてサポーターは子どもたちを信じ応援する役割だと思います。

スペインの親は

「行け!行け!」

「いいね!」「素晴らしい!!」

「みんな頑張れ!!」

と試合中ずっと応援しています。とにかくずっとです。

そして良いプレーには拍手をし。

ゴールシーンともなると指笛が鳴り。しばらく拍手がなりやみません。

ミスをしてしまったシーンでは、もちろん指導者は選手を咎めることなく、勇気を与え、

親御さんたちも拍手で見守ることも少なくありません。

子どもたちにとって、どちらの環境がサッカーに集中できるかは一目瞭然。

幸福度は、自分で決定する回数に比例すると言われています。

そして自分で決めたことを周りが認めてあげることで安心し、次に決めるパワーとなります。

子どもたちの『行動』と『行動するに至った考え』を尊重(リスペクト)する。

『あなたがいるだけで私は幸せ』

そんな思い忘れていませんか?

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