12月8日(日)、三福サッカー場でU13リーグが行われました。
クラブとしての「サッカーの捉え方」「局面の理解」「コートの理解」「個人戦術」「グループ戦術」と、多くのことを選手たちはトレーニングで学んできました。
ゲームではどの試合でも頭と体を動かし、最後までハードワークするのがこの年代の武器。
その中で特に2週間ほどは「守備」に取り組みリーグに挑みました。
試合の相手は当クラブの「RayoNGAOYA CHALLENGE LEAGUE」に出場していただいている「碧南FC」さん。
キックオフ10分(スタートから1/3)、終了10分(試合終了1/3)は、得点が一番動きやすい時間帯。
キックオフから縦に速く攻め込む相手に対し、浮き球の処理の部分でもたつき押し込まれる。
ゴールキックの局面では序盤は勢い良くプレスに来る相手に対して真っ向から挑んでしまい、受け身の局面が続く。
考える時間が短く、うまくゲームに乗れない。
ただこの年代はそれだけでは失点しない。
次第に相手のフォーメーションに慣れ、守備を構築。
サイド攻撃が増えた相手に対してサイドバックが声を出し主導権を握る。
特にこうた(RayoNAGOYA)としゅうま(FC AVANCO)の左サイドは成長が著しいコンビで、体格では劣るものの「golpear(ぶつかる)」「Acoso(まとわりつく・悩ます)」ことがうまく。相手に立ちはだかる。
前半15分、守備の意図の部分を埋めるためにけいご(西中FC)に変えて、そうた(無所属)を投入。
その2分後、ゾーン1で足を出し抜き切られ、クロスから失点。
ゾーンを考えた「守備の個人技術」は、まだまだ成長が必要です。
相手の攻勢が続くものの、徐々に五分五分の展開に持ち直す。
ハーフタイムのコーチングは2つ
『守備から攻撃の切り替え時に、奪った選手の状況によってサポートを変える事』
『カウンターに行けそうな場合は、中央を固める相手に対してサイドを取りに行き、センターバックを引き付ける事』
後半に入りRayoは明らかに勢いが増す。
守備の強度の高いそうたとこうせい(西中FC)でカウンターの起点になり、相手にバックパスを強要させる。明らかに相手のキーパーが足元で受ける機会が増える。
そこからうまくボールの出所を牽制し、相手にゆとりを与えない。
この試合良かったのは『守備のコンパクト』を保つ姿勢。
あゆとを中心にディフェンスラインをコントロールし、簡単に前進を許さない。
後半5分、左サイドでの前進をあきらめキーパーまで下げ、サイドチェンジを図ろうとした相手に対して、右サイドのこうせい・けいご・そうたが最高の守備の連係でハイプレスをかける。
苦し紛れに出されたバックパスがそのままゴールに吸い込まれ1-1となる。
さらに勢いを増すRayo。
後方に出されるパスに対して相手は長いボールを蹴るしかなくなる。
そこでのルーズボールを取れればいいが、間延びしスペースが広くなると簡単にボールを取れない。
Rayoの攻撃はというと、中央で数的同数となり簡単に組織的攻撃に移行できないため、ハーフタイムのコーチング通りカウンターでチャンスを狙う。
相手を押し込む機会は増えたものの、プレスとカウンターでかなりの負荷がかかりクロスの局面でペナルティエリアの人数が足りないことが続く。
まだまだU13。続けることで得た体験を次に活かすため、そのまま継続。
残り12分、全力で戦っていた選手たちの足が止まる。それでも奮闘していたディフェンスライン。
ギリギリのところのクリアで相手コーナーキックとなり、失点。
最後まで頭と身体を使い、全力でプレーしたものの1-2での敗戦となりました。
選手に求めているのは「成果」と「結果」を混同しないこと。
『成果』の『成』は「育つこと」で『結果』の『結』は「終わり」を意味する。
『悔しい思いの強さ』はこのグループは本当に強く、そのエネルギーを「絶対に次やるときに勝ってやる」「それまでに強くなってやる」と『挑戦的な思考』に変えられると『個人もチームも最高の取り組み』ができます。
まだまだU13、されどU13。
いまを『まだ見ぬ未来』のためにできると信じています。