Rayo初の冬の遠征は関西方面に2泊3日の旅路です。
移動のバスの中ではトランプをしたり
BINGO大会をしたり
終始ハイテンションで向かいます。
前回の遠征の反省点を踏まえ、『1試合目のキックオフから戦える状態にする』という目標で、バスの中での過ごし方のルールを選手に決めてもらいました(内容は秘密です)。
初日の相手は、ジュニアユースは普段から親交の深い「PLUCK FC」さん、ジュニアは「舞洲FC」さん。
前述の取り組みもあってか、遠征に対する意識が高くなり、最初のゲームにしてはトレーニングで取り組んでいるテーマ+αが出しやす心理状況でした。
スタートポジションのスペースを探す中で、優先するスペースを取りに行く。
ここ最近の試合の中で1番『新しくできたスペース』を認識でき、フリーランニングの多い試合でした。
背後に供給するボールは、『人に合わせるのではなく、人とゴールを結んだ最短距離にボールを落とす』そんなことをイメージできれば、もっとパワーを持った状態でゴールに迫れたはず。
「ゴールに向かうパワーとフィニッシュのパワー」そんな課題を残してくれました。
その後はホテルに戻り食事をとり、クリスマスということでケーキを食べました。
【2日目】
人生初のシングルルームでの宿泊の子が多かったのではないでしょうか。
『多くの非日常』の中で子どもたちは成長します。
「明日は各自で用意をして9:30に集合、朝食は時間内で自由。一般の宿泊客に迷惑を掛けない」
伝えたのはこれだけ。
当日の朝には、無事全員が時間通りに集合。
その後は全員でテクテク歩き
道頓堀で自由時間。
全員が思い思いに行動し、大阪を満喫しました。
当日の試合は女子サッカー選手権全国大会の常連校でもある『神戸弘陵女子サッカー部』。
男子も女子も超名門校です。
会場に着くや否や、大きな声の中でアップをする相手。
試合前から「1試合も無駄にしない」「すべての時間を全力で」。そんな相手チームの日常を感じる瞬間でした。
ゲーム前には、「全国を舞台にしているチームとの試合に敬意を払うこと。その中で全力で戦うこと」、戦術的には「仲間のスペースを守る中で共有すること」を伝えキックオフ。
【結果】
RayoNAGOYA 3vs3 神戸弘陵 得点者:翔×2、わたる
弘陵のフォーメーションは4-4-2、守備を4-4のブロックで守り、カウンターもしくはサイドバックのオーバーラップからサイドを崩すスタイル。
Rayoは中盤の位置的優位からゲームをコントロールします。
今課題にしている「ボールの状況に合わせたサポートとその継続性」、4-4で構える相手に対してスペースにいることで相手の距離を離し、数的優位を活かして前進を図ります。
この日アンカーを務めた1年生の日向(西中FC)は立ち位置を調整し、ボールの状況がオープンになると高い位置を取り、継続的なサポート。
そして少ないタッチ数でボールを動かしコートの中で『水を流す役』を行ってくれました。
学年関係なく、誰が出ても認め合い全力でプレーする「Rayoらしさ」を感じられる好ゲームとなりました。
最後の試合にはRayoに所属する女子選手が、弘陵さん一員として試合に出してもらえる機会もいただき、チームとしての温かさを感じることができました。
試合も終わり、監督さんと話をしたところ
「男子のチームでここまで仲が良くて、試合中も良くしゃべるチームは見たことがないです」
という、とても嬉しい言葉をいただきました。
『全員に居場所があって、全員が仲間に認められている環境』は、自己を認め高める上でとても重要で、チームとしても重要視している部分です。
第三者から見たRayoが、そういったチームであることは素直に喜ばしいことです。
終了は21:00。
この日はすぐにホテルに帰り、各自の部屋で食事をとり就寝。
【3日目】
宿泊先の心斎橋から、会場まで約1時間。
7:20に集合、、、のはずが、ひとりいません(笑)
どうやら5:30に合わせた目覚ましを、見事にストップしたそうです。
会場に8:30に到着し、ウォーミングアップもままならないままキックオフ。
【結果】
RayoNAGOYA 13vs3 SHILAC FC
得点者:翔×5、わたる×3、優羽×1、律稀×1、日向×1、りく×2
今回の遠征では2日間強度が高い中でプレーをするため、最終日にはスプリントを減らした中でも強度を保てるよう、狭いコートでのゲームを行いました。
強風の中でのプレーは感覚を研ぎ澄まさないと少しずつずれが出てきます。
相手はドリブルを主体とするチームでしたが、細かくテンポのいいパス回しをする時間が増え、全員の力で快勝することができました。
このまま帰るには少し時間が早いため
奈良公園で鹿とたわむれ
大雪の中、途中はしゃぎまくって
無事名古屋に到着しました。
今回の遠征では、あえて自由時間とサッカーをする時間を盛り込みました。
周りに振り回される選手は、ホテルでも楽しみまくり、試合時にはテンションダウンしている姿もありました。
その一方、試合前にホテルで仮眠を取ったりストレッチをしている選手もおり、試合中にどんどん成長していく姿がみられました。
日常からどういった意識でサッカーと向き合うか。
全員に平等にある時間は、意識によって密度が変わります。
いろんな気づきがあった3日間、この学びをこの先どういった形で活かすのか。
みんなの成長を信じています。